クールな御曹司の甘いお仕置き
「洗濯物の乾燥、あと四十分はかかるよ。優君、先に帰っていいよ」

「馬鹿!それじゃあ、俺が迎えに来た意味ないだろうが」

俺は呑気な美緒の発言にムッとなって、こいつの耳元で怒鳴った。

「あっ、そっかあ」

俺から視線を逸らし、ハハッと美緒は笑う。

こいつ笑って何でも誤魔化そうとしてるだろ。

フーッと軽く息をつくと、俺は美緒にある提案をした。

「そこを曲がってすぐの神社で縁日やってた。時間潰しに行ってみるか?」

「縁日?あっ、そう言えば、浴衣着てる人が歩いてた。良いね、行きたい!」

美緒の目が嬉しそうに輝く。

「決まりだな」

フッと微笑して、美緒と一緒にコインランドリーを出て神社に向かう。
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