クールな御曹司の甘いお仕置き
「それは菓子だろ。お好み焼きとか焼きそばとかまずは腹の足しになるものを食えよ」

「じゃあ、お好み焼きと焼きそば買って半分こして食べよ」

美緒の提案で俺達はお好み焼きと焼きそばを買い、露店の隅でパクついていると、俺のスマホがブルブルと震えた。

ポケットからスマホを取り出して表示を見れば、それは取引先からの電話だった。

「仕事の電話?」

「ああ、悪い」

美緒に一言謝ると、人気のないところへ行って電話の応対をする。

五分ほどの通話を終え先程美緒といた場所に戻ると、彼女は大学生位の二人連れの男に声をかけられていた。

「君、可愛いね。高校生?一人なら一緒に見て回らない?」

……ちょっと目を離すとこれだ。

こういう場面を何度見てきただろう。

無性にイライラする。

「あの……連れがいるんで……」
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