ずっと好きです。(完)
「茶化すの好きだね春は。」


「そうだな。」


春が帰った後私がそう言った。


私は窓の方をぼーっと見つめてると、


ギュッ


後ろから玲に抱きしめられた。


「玲どうしたの?」


「沙奈。
お前体重のことで悩んでないか?」


えっ?


なんでわかるの。


「春と話してる時、なんか暗い顔してたぞ。」


「そうだったの!」


全然わかんなかった。


「沙奈、何が不安なのか。
俺に言ってくれないか?」


玲、私が不安がってるってこともわかってたんだ。


「あのね私、体重が戻らないか心配なんだ」


私は下を向いて話した。


「私ご飯たべれなくなってからすごく細くなったでしょ?
それで今日思ったの。」


私の不安なこと。


「このまま体重が戻らなかったらどうしようって。
それからすごく不安なの。」


私は全部言った。


「沙奈、お前はバカだな。」


「なっ!」


私が真剣に悩んでるのにバカって何よ!


「沙奈、俺は今の痩せた沙奈も、前の沙奈も両方好きなんだ。
だからそんな心配する必要ないぞ。」


玲の言葉が嬉しかった。


多分私は、痩せた私をみて、玲に悲しい思いをさせたくなかったんだ。


でも、そんなの気にすることもなかったね。


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