ずっと好きです。(完)
「そうだよ」


玲が言ってくれた。


すると、


「おおぉーーー!」


クラスの皆が、いきなり騒ぎ出した。


な、なんで騒ぐの?


「あの玲が、全然恥ずかしがらずに、平然と言ってる!」


「玲くんクールだと思ってたのに、驚いたー!」


皆そんなことを言い出した。


玲は人気者だもんねぇ。


なんかムカムカしてきた。


「そんなことないと思うけど」


「いや絶対にクールだった。」


「俺が話しかけても、あぁとか、ん。としか言わなかったじゃないか!」


「そうだっけ?」


私がイラついているのも知らずに、友達と話していた。


さっきまで、私といたのに。


私は、頬を膨らませた。


もう、玲なんて知らない。


そう思って、毛布の中に入った。


「沙奈ちゃんどうしたの?」


それに気づいた春が言ってきた。


私は何も言わずにそのままいた。


そしたら、何かわかったのか春が、


「玲くん、沙奈ちゃんが拗ねてるよ。」


玲にそう言っていた。


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