アベコベ☆ボーイミーツガール
「罪悪感からでしょうか」

私は無心でポテトをむさぼり、言う。

「あんたさあ、姉さんが好きなんだろ」

「はっ、だからそれは…」

なぜか放課後私は、はじめに連れられファーストフード店にいた。

「話すと長くなるの」

「半年前、あんたが男と勘違いして姉さんに告白して撃沈。これのどこが長くなるんだ?」

「な、何故それを!」

「姉さんから聞いた。面白いことがあったんだよーってな」

ニヤリと笑うはじめ。本当にむかつく。

「そうですよ、わたしの一世一代の告白、初恋は面白話になってしまったんですよ…」

自暴自棄になって話す私を、クククとはじめが笑う。

「あんたって本当、姉さんから聞いてた通りの人だね」

「唯は何て言ってるの?」

「教えない」

ジュースを飲みながらはじめは意地悪くそう言い放つ。あー憎たらしい。こいつ年下よね?ていうか何で私はこいつとこんなとこにいるんだろう…

「あれー?あかり?」

そんな時、私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
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