アベコベ☆ボーイミーツガール
クラスメイトの女子だ。

「なにしてんのー?…あれ!?」

女子は、はじめの顔をまじまじと見る。

「橘さんかと思ったら、男の子じゃん!!なに!?橘さんにそっくり!きゃー!」

橘さんってのは唯のこと。唯はクラスの中で、高嶺の花のような、手の届かない、アイドルのようなそんな扱いなのだ。

「僕、橘はじめって言います。橘唯の弟です。いつも姉がお世話になってます。」

にこりと営業スマイルをするはじめに、クラスメイトの女子は顔を赤くして喜ぶ。

余計なことは言わないでくれよと睨む私を横目に…

「そして、僕の彼女のあかりさんもお世話になってます」


ドカーーーン

< 15 / 50 >

この作品をシェア

pagetop