アベコベ☆ボーイミーツガール
「あの〜、あかりさん…?」
はじめのいつもより低姿勢な声に私は振り向きもせず言い放つ。
「知ってたの?」
「えっと、いや、詳しくは知らないけど、彼氏がいることは…」
私の中からずっと長い間溜まっていたものが膨れて今、音を立ててはじけた。
「私、初キスだったんだよ」
「え!?今その話!?」
「私…気持ち悪いってあんたは言うかもだけど
初キスが唯だったって思ったら、嬉しくて眠れなかった」
わたしの顔を見てはじめが、目を丸くする。
「あ、あかりさん、俺、」
「来ないで」
わたしを引き寄せようとするはじめを振り払い、わたしは飛び出した。
はじめのいつもより低姿勢な声に私は振り向きもせず言い放つ。
「知ってたの?」
「えっと、いや、詳しくは知らないけど、彼氏がいることは…」
私の中からずっと長い間溜まっていたものが膨れて今、音を立ててはじけた。
「私、初キスだったんだよ」
「え!?今その話!?」
「私…気持ち悪いってあんたは言うかもだけど
初キスが唯だったって思ったら、嬉しくて眠れなかった」
わたしの顔を見てはじめが、目を丸くする。
「あ、あかりさん、俺、」
「来ないで」
わたしを引き寄せようとするはじめを振り払い、わたしは飛び出した。