距離0センチ
廊下を2人で歩いていると、周りから視線を感じる。
そりゃそうだ。
立花君はそれなりに……てか、かなりイケメンだと思う。
そんな彼と手を繋いで歩いているんだから、みんな気になるみたいだ。
この状況は、なかなか恥ずかしい。
横目で彼を盗み見ると、目が合った。
「なっ、なに?」
「ふふっ……可愛いなって思って」
「っ!!」
「あっ、もっと顔赤くなった」
「ば、ばかじゃないの」
なんでそんな嬉しそうなの。
そんな目で見られたら、困るじゃない。