隣の部屋と格差社会。


「みなさん、おはようございます!」

「おはようございまーす!」


おお!返してくれた。


「今日からこのやまゆり保育園でお世話になる櫻木 菖蒲と言います。あやめ先生と呼んで下さい!」


精一杯大きな声を絞り出して言うと、みんなすごく真剣に聞いてくれている。


「あやめ先生は、ピアノを弾くのが大好きです。みんなと楽しく歌を歌ったり、踊ったりしたいなと思ってます。みんな、先生と仲良くしてください。」


言い終わると、こどもたちは『はーい!』と元気よく手をあげて応えてくれていた。


良かった。無事に自己紹介が終わったな。そう安心していると、


「はーい、それでは菖蒲先生に質問がある人ー!」

「え?」


園長先生がこどもたちに問いかける。


それから始まった質問の嵐。


「菖蒲先生の好きな食べ物はなんですか?」


というオーソドックスなものから、


「菖蒲先生が好きな乗り物はなんですか?」


というマニアックな質問までなんとか一つ一つ答えることが出来たが、ホールを出る頃にはもうぐったりだった。


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