クールな御曹司と溺愛マリアージュ
ほんの数ヶ月前まで毎日通っていた場所なのに、ビルの前に立つと途端に緊張して身構えてしまう。
しかも自動ドアに映る三人の姿がとても素敵で、そこに私がいることがなんだか場違いな気がしてならない。
「恵梨さん?行きますよ」
「あぁ、うん」
成瀬君に促されて中に入ると、受付の女性社員二人がこちらを見てパッと目を輝かせたように見えた。
「お疲れさまです。ワームデザインの佐伯です」
「お疲れさまです。こちらに記入をお願い致します」
受付でもらった通行証を首から下げると、会議室に向かう為エレベーターに乗り込んだ。
「俺も恵梨さんもこの前までここで働いてたのに、なんか不思議ですよね」
そうか、成瀬君も私と同じだった。ワームデザインの社員としての成瀬君しか知らないから、ここで働いていたという姿は想像できない。
「うん、不思議だよね。このエレベーターに乗って緊張するとは思わなかったよ」
「なんでお前が緊張するんだ」
「えっと、まぁそうですよね。私が緊張する必要はないけど、久しぶりだし……」
河地さんに会うかもしれないという不安は、さすがに佐伯さんには話せない。
四階に着くと、廊下の奥にある第一会議室に向かって矢印が書かれていた。
経理課だった時は会議なんか出たことないし、色んな緊張がこみ上げてきて胃が痛くなりそうだ。
ーーコンコン
「失礼します」
佐伯さんを先頭に中に入ると、広い会議室に円になるように並べられた席には既に数名が座っていて、ホワイトボードの前の席には営業部と企画部の部長が座っていた。
「渉君、お疲れさまです。もう少しで全員集まるので、座っていてください」
営業部長のにそう言われ、入口に近い場所に拓海さん佐伯さん私そして成瀬君の順番で座ると、緊張感が更に増してきた。
しかも自動ドアに映る三人の姿がとても素敵で、そこに私がいることがなんだか場違いな気がしてならない。
「恵梨さん?行きますよ」
「あぁ、うん」
成瀬君に促されて中に入ると、受付の女性社員二人がこちらを見てパッと目を輝かせたように見えた。
「お疲れさまです。ワームデザインの佐伯です」
「お疲れさまです。こちらに記入をお願い致します」
受付でもらった通行証を首から下げると、会議室に向かう為エレベーターに乗り込んだ。
「俺も恵梨さんもこの前までここで働いてたのに、なんか不思議ですよね」
そうか、成瀬君も私と同じだった。ワームデザインの社員としての成瀬君しか知らないから、ここで働いていたという姿は想像できない。
「うん、不思議だよね。このエレベーターに乗って緊張するとは思わなかったよ」
「なんでお前が緊張するんだ」
「えっと、まぁそうですよね。私が緊張する必要はないけど、久しぶりだし……」
河地さんに会うかもしれないという不安は、さすがに佐伯さんには話せない。
四階に着くと、廊下の奥にある第一会議室に向かって矢印が書かれていた。
経理課だった時は会議なんか出たことないし、色んな緊張がこみ上げてきて胃が痛くなりそうだ。
ーーコンコン
「失礼します」
佐伯さんを先頭に中に入ると、広い会議室に円になるように並べられた席には既に数名が座っていて、ホワイトボードの前の席には営業部と企画部の部長が座っていた。
「渉君、お疲れさまです。もう少しで全員集まるので、座っていてください」
営業部長のにそう言われ、入口に近い場所に拓海さん佐伯さん私そして成瀬君の順番で座ると、緊張感が更に増してきた。