クールな御曹司と溺愛マリアージュ
カゴを乗せたカートを佐伯さんが押して、その横を食材を選びながら歩く私。
なんなのこれ!まるで同棲しているカップル?もしくは新婚?ヤバい、有り得ない妄想が膨らんじゃう。
「なにニヤニヤしてんだ。気持ち悪いぞ」
「だって、嬉しいんです。こんな風に佐伯さんと買い物なんて、想像したこともなかったから。まるで新婚みたいで」
「……よくそんな恥ずかしいこと言えるな」
「はい。もう思ったことは全部口に出すって今決めました。こんなに幸せを感じてるのに、言わないなんて勿体無いから」
「い……いいから、早く買うぞ」
カートを押しながらスタスタと歩く佐伯さん。
「あっ、待ってくださいよ!ていうか、なんの鍋がいいですか?」
「柚原の好きな物でいい」
「ん~、普通の鍋もいいんだけど、私が好きなのはトマト鍋かな。あ、でも佐伯さんは苦手ですよね。じゃー無難に寄せ鍋とか……」
「これでいい」
私が持っていたトマト鍋の素を持ち上げた佐伯さんは、そのままカゴに入れた。
「大丈夫なんですか?」
「大丈夫だ」
「それならいいんですけど。じゃー締めはやっぱりパスタですね!」
「は?馬鹿か、締めはご飯を入れてリゾットだろ」
「違いますよ!トマト鍋の締めはパスタです!」
「いや、リゾットだ」
「パスタ!」
「リゾット!」
そんなくだらないやり取りが続いたけれど、結局佐伯さんは譲らなかった。
変なところで頑固なんだよな。まぁリゾットも美味しいし、佐伯さんと一緒なら本当はなんでもいいんだけどね。
なんなのこれ!まるで同棲しているカップル?もしくは新婚?ヤバい、有り得ない妄想が膨らんじゃう。
「なにニヤニヤしてんだ。気持ち悪いぞ」
「だって、嬉しいんです。こんな風に佐伯さんと買い物なんて、想像したこともなかったから。まるで新婚みたいで」
「……よくそんな恥ずかしいこと言えるな」
「はい。もう思ったことは全部口に出すって今決めました。こんなに幸せを感じてるのに、言わないなんて勿体無いから」
「い……いいから、早く買うぞ」
カートを押しながらスタスタと歩く佐伯さん。
「あっ、待ってくださいよ!ていうか、なんの鍋がいいですか?」
「柚原の好きな物でいい」
「ん~、普通の鍋もいいんだけど、私が好きなのはトマト鍋かな。あ、でも佐伯さんは苦手ですよね。じゃー無難に寄せ鍋とか……」
「これでいい」
私が持っていたトマト鍋の素を持ち上げた佐伯さんは、そのままカゴに入れた。
「大丈夫なんですか?」
「大丈夫だ」
「それならいいんですけど。じゃー締めはやっぱりパスタですね!」
「は?馬鹿か、締めはご飯を入れてリゾットだろ」
「違いますよ!トマト鍋の締めはパスタです!」
「いや、リゾットだ」
「パスタ!」
「リゾット!」
そんなくだらないやり取りが続いたけれど、結局佐伯さんは譲らなかった。
変なところで頑固なんだよな。まぁリゾットも美味しいし、佐伯さんと一緒なら本当はなんでもいいんだけどね。