孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。


まあ今後彼らと関わることなんて無いし、関わっていいことなんて無いから、そんな分析したって仕方ないか。


私が今やるべきことは図書室へ行って予鈴がなるまで勉強するだけ。


私は生徒たちが避けてできた道の真ん中を堂々と歩いた。
なんでこいつらのために端に寄らないといけないのか。

どんどん"三人組"が近づくけど、そんなの気にしない。


周りからかなりの視線を感じたけれど、真っ直ぐ前を見てひたすら歩いた。



だけどすれ違った時、


「ねえ、君が"高野 結愛"サンじゃないの?」


左側の眼鏡の人に腕を引かれて、立ち止まるしかなかった。

周りにいる生徒達が息を呑むのがわかる。


「……、」


なんで私の名前を知ってるの?

私が成績上位者だから?

いや、絶対違う。


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