孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。


「私はね、毎日毎日、掃除してあんたの服も洗濯してやって、ご飯だって作ってあげてるの。自分の時間なんてないの!」

その通りだ。

お義母さんは嫌いな私の分も毎日家事をしてくれている。


「…ごめんなさい」

私は謝ることしかできなかった。

今の私は無力すぎる。

そのせいで、まるで遊んできたことを認めた、みたいになってしまった。


「ほら、やっぱり!あんたはそういう女なのね。産んだ母親の顔が見てみたいわ」


まただ。またお母さんを悪く言う。

ねえ、お義母さん。私のお母さんってあなたの大好きなお姉ちゃんの母親でもあるんだよ?

あなたの大好きなお父さんの愛した人でもあるんだよ?

なのに、どうして。

どうしてそんなこと言うの?


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