雨の日は君と。~先輩の香り~




「…っ、」

少し頬が赤く染まる李月君


今は私の方が優勢かも?
そう思ってたのに…

「…離さない」

そう呟いて李月君は私にまたキスをする


「んんっ!」

頭は李月君の手で固定されてるから
身動きが取れない


いきなりだったから息も苦しい…

李月君の胸をとんとんと叩くと
李月君は意地悪く目を細めて言う


「風和が悪いんだよ?
 可愛いことするから」


だから、してないって…

そう思っても思考回路はどんどん
侵されていく

どうにかなっちゃいそう。


でも、こういう甘い時間も
李月君との大切な時間で

雨の日の嫌な思い出たちが薄れていく




< 450 / 455 >

この作品をシェア

pagetop