世界はきみに恋をしている。
「はは、てかさ、ミウ、さっきから何やってんの?」
「もーノガミくん、ミウセンパイ、でしょ?」
「ミウでいーだろ。」
「せ、ん、ぱ、い!」
ミウは頬を膨らませて、礼儀がなってない!なんてまた怒っている。
手にしているのはシャーペンで、明日の予習でもやっているんだろう。こう見えてミウはとても真面目だ。
「予習なんかやらなくたって大丈夫だろ」
「そんなことないよ。
私そこまで頭良くないし……」
そんなのは嘘だ。ミウもカナも、学年20位以内には毎回入っているって知っている。
俺は常々、タケちゃんから2人に真面目さを分けてもらえ、なんて言われているんだから。
「ノガミくんはなんでそんなにチャラチャラしてるの?勉強は意外とできるのに」
「意外とってなんだよ。失礼だな」
そう、こう見えても俺だって別に勉強が出来ないわけじゃない。ていうか出来なかったらこんな学校入れてないし。
面倒くさいことが嫌いな分、追試とか再考査とか絶対に嫌な主義。必要最低限の勉強は、授業にちゃんと出てればわかるだろ。
「あのさ、俺タケちゃんが言うほど問題児じゃねえからな?いたって普通の生徒だから」
まあ、遅刻と身だしなみで大量の反省文を書かされているのは事実だけれど。