世界はきみに恋をしている。

「ごめん私、借りちゃってたんだね!
すぐに返…あ、洗った方がいいよね、ごめんノガミくん…」


ノガミくんが不機嫌な理由はこれだと思い込んだ私には、ノガミくんの元へ行こうと立ち上がる。

そうすると、ノガミくんも面倒くさそうに立ち上がった。


「そんなんどーでもいいから。
てか、寝起き寒いだろ。着とけよ。」

「え、でも、…ノガミくん怒ってるし…」


ノガミくんはさらに顔を歪ませた。
あれ、私また怒らせちゃったかな。やっぱりこれ、返さないと…!


「やっぱこれ…」

「おまえ、いつもこんなとこで寝てんの?」


ノガミくんの声が、私の声に重なった。
ノガミくんはやっぱり不機嫌で、私はすぐに返事をしないと…!と思って焦るばかり。


「いつもじゃないけど…たまに寝ちゃう時あるんだよねえ…。私、どこでも寝れるのが特技なんだ」


最後はへへへ、ってまた笑ってみたけど、ノガミくんの表情は変わらない。
や、やばいよ。ノガミくん、本気で怒ってるのかも…。


「おまえさ、無防備すぎんだよ」


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