世界はきみに恋をしている。

○*・°・○*・°・


ぼんやりとした意識が、段々とはっきりしてくる。
さっきまで、ケーキやクッキーをたくさん食べていたはずなのに、あれ?おかしいな…。


むくりと体を起こす。
目をこすって、視界がクリアになるのを感じた。

そこで、やっとはっきりと意識がもどる。さっきまで食べていたケーキやクッキーは、夢の中のお話だったみたいだ。

どうやら、美術室に来て、ソファで寝転がっているうちに、本当に寝てしまったらしい。


「ふあ〜……。ねむい……」

「やっと起きたのかよ」


どこからともなく声が降ってきて、それがノガミくんのものであることはすぐにわかった。

ソファに座ったまま声の方を振り返ると、予想通り、不機嫌そうにいつもの場所に座ったノガミくんがいた。


「ごめんごめんっ!
なんか気づいてたら寝ちゃってたみたい」

へへへ、なんて罰を悪そうに頭をかいてみたけど、ノガミくんの表情はピタリとも動かない。

あれ?なんか、怒ってる…?

その時やっと、自分にかけられていた男物のカーディガンに気づいて、私は慌ててしまった。

だってこれ、ノガミくんのだ。わざわざ、寝てしまっている私にカーディガンをかけてくれたんだ。


「の、ノガミくん!これ…!」



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