イクメン作家と恋心?SS~ほのぼの第2話~12/26に『クリスマス』を追加。

「あの……この遺影は、なんですか?」

女将さんに尋ねることにした。

「えっ?あぁ亡くなられた先代や
先々代の女将達が
飾られているんですよ」

へぇ~亡くなられた先代達の女将か……うん?
亡くなられている?

「あのこの方も……。
その……亡くなれているのですか?」

私は、あのお婆さんの遺影を指して尋ねた。

すると

「はい。その方は、先代の女将で私の母でした。
今は、亡くなられて…女将の代を私が引き継いで
務めさせて頂いてます。
あ、これ写真です」

女将さんは、写真を見せてくれた。

私は、その写真を見て
一気に血の気が引いた。

その写真は、仲良く写っている家族写真なのだが

あのお婆さんとお爺さんが
寄り添うように写っていた。

ま、まさか……!?

「あの……また変なことを尋ねますが
こちらのお爺さんも先代と夫婦で
すでに亡くなられているのですか?」

「はい。そうです!」

キッパリと言い切る女将さん。

えぇっ?じゃあ……。
真っ青になりながら睦月君を見たら

「幽霊だよ!影無かったもん」

彼までキッパリと言い切られた。

「いやぁぁっ~!!」

あまりの恐怖で
悲鳴を上げるのも言うまでもない。 

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