イクメン作家と恋心?SS~ほのぼの第2話~12/26に『クリスマス』を追加。

「卯月……眠くなっちゃうから」

すると先生は、ひょいと卯月を抱き上げた。
そしてドカッとソファーに座ってしまう。

ちょっ……先生!!?

「心配するな。コイツが寝たら
俺が寝かせに行ってやるから。それより
静かしにしろ。声が聞こえんぞ」

親切?に私にそう言ってきた。
ってか、先生まで観る気満々ですか!?

「えっ……先生ってこういう話とか
好きなんですか?
それか信じるタイプ?」

意外……興味ないと思っていたのに。

「いや、興味もないし、まったく信じん。
まぁ……沙織が好きで観るのに
よく付き合わされたが」

あぁ、元奥さんが……ってだからって
今、観るのと関係なくないですか?

「うるさいから、さっさと座れ。」

「は、はい。」

先生に怒鳴られ思わず条件反射で座ってしまう。

あ、逃げるタイミングが見失ってしまった。

ど、どうしよう。

恐怖て震えている中、ドラマは……いよいよ
幽霊が出てくるシーンまで近付いてきた。

『私は、動かなくなってしまった車を動かそうと
必死でエンジンをかけました。
友人も……早く帰ろうと言うのです。
おかしいって言って』

ゴクッ……。

思わず唾を呑み込んだ。

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