イクメン作家と恋心?SS~ほのぼの第2話~12/26に『クリスマス』を追加。
「す、すみません。
卯月……メッ。雄叫びを上げないの」
卯月に注意するが
「キャハハッ……」
大喜びでパチパチと手を叩いていた。
全然分かっていない……。
最近、卯月は、私をからかうのを面白がっている。
叱っても逆に喜んでいるし……。
そうしたら先生が
「停電とは……予想外だな。ったく、待ってろ。
懐中電灯とブレーカーを見てくるから」
ブツブツと言いながら
立ち上がろうとする気配がする。
辺りは、真っ暗で何も見えない。
えーん。
早くつけて下さい……先生。怖いから
しかし、その時だった。
ガッシャン!!カラカラ……。
キッチンの方から大きな物音が聞こえてきた。
ビクッ!!
な、何が起きたの!?
ま、まさか……幽霊ではないわよね?
何も見えないため
恐怖で身体が、ガタガタと震えた。
「こら、白雪。
見えないことをいいことに
物を落とすんじゃねぇ!?」
「にゃ~」
どうやら物音をさせた犯人は、
飼い猫の白雪だった。
何だ……ビックリさせないでよ……。
ホッと胸を撫で下ろした。
すると肩をポンポンと叩かれる。
えっ?
私は、叩かれた方向に振り向いた。