私の唇は、大好きなキミへ嘘をつく。
「それがさ、気にかかってるんだと思う、アイツ」
「……そんな事、ありえないよ。だって、私一護には酷い事言ってるし……」
つい俯くと、東野くんが「宮野はさ…」と呟いた。
それにゆっくりと顔を上げる。
「どうして、分かってて一護に冷たいんだ?」
「………それは……」
「ごめん、純粋に気になったんだ。他のヤツには、普通じゃん?」
何て言えばいいんだろう。
好きだから、なんて言えないよ……。
答えに困っていると、東野くんが顔をのぞき込んでくる。
「んー、答えにくいって事は…うん、だいたい察した!」
「えっ」
嘘、バレた??
今の数秒で、私がずっと隠してきたものを見破られた!?
ハラハラしながら東野くんを見ると、ニッと笑って、私の耳に唇を寄せる。
……え……??
困惑していると、「一護が好きなんだろ」と囁いた。それに、目を見開く。
どうしよう、どうしようっ。
顔に熱が集まり、混乱して、固まっていると、「おい!!」という声と同時に、腕を強く引かれる。