私の唇は、大好きなキミへ嘘をつく。
「あの、ちょっと!」
「バイト終わったら、俺等に付き合ってくんない?それなら、ここは穏便にすませてあげっからさ」
強い力……手首も痛いっ。
振り払おうとして、思いのほか手首を強く握られていることに気づく。
「や、やめ……」
「おいお客様、コイツになんか用っすか?」
泣きそうになっていると、不意に聞きなれた声がした。
それが誰なのかに気づいて、ジワリの涙が滲む。
そこには…私の手首を掴んでいた男の手を掴んでいる、一護がいた。
「いち……」
「何だよお前、野郎はお呼びじゃねーよ」
一護の名前を呼ぼうとして、男に遮られる。
それでも、私が名前を呼んだことに気づいたのか、一護は私をチラッと見た。
「お前……っ、マジ許さねぇ…」
そして、驚いたような顔をしたと思ったら、キッと男達を睨みつける。