好きになんかならないし。
「先生こっちですー!!!」
「!!」
「やべっ!?
なんでバレたんだ!!」
突然、体育館付近から誰か
叫ぶ声が聞こえた
男達はそれに動揺して
慌てふためいている
「先生早く来てください!!」
「どーすんだよっ!?」
「と、とにかくここを離れるぞっ」
「くそっ!」
男達は私の腕を離すと
そのままどこかへ
走り去ってしまった
「ふぅー……舞!
もう大丈夫だよ!」
すると建物の影から
ひょっこりと舞が現れ、
私のところへ駆け寄ってきた
「どう?見事だったでしょ?」
「助かったよ。
舞に頼んで良かったわ」
体育館裏へ向かう前、
私は舞に万が一の事が
起こったら何でもいいから
叫んで欲しいと頼んでいた
内容はお任せするとは
言っておいたけどまさか
先生を連れてくるフリとは
思わなかった(笑
「いえいえ〜…ってそれより
口から血が出てんじゃん!?」
「あぁ…平気平気♪
こんなのすぐに治るよ」
「そう?けど痛そー(汗」
「本当大丈夫だってば(笑
けど、ありがとね。
じゃあ部活行こうか」
「うん!」
口についた血を軽く拭き取り
体育館裏をあとにした