好きになんかならないし。
「ねぇ、真琴の知り合いで
良い人いない?」
「男を嫌ってる人に聞く質問かい?」
「ですよねぇ……あ!健也さんは?
あの人彼女いないよね?!」
「健兄〜?」
まぁ、確かに健さんから
彼女が出来たって聞いたことない
舞は期待を込めるような
目で私を見つめていた
「私が聞けと?」
「出来れば!」
「んじゃバイト代」
「成功報酬で☆」
「じゃ止める」
「最近出来たケーキ屋の
ショートケーキ奢るよ」
「………ケーキ」
確信を持った舞がニヤリと笑うと
机の中からチラシを取り出した
「ここのケーキ屋噂だと
すっっっごい美味しいんだって〜
で、1番人気がショートケーキで
お昼には売り切れてしまうくらい
人気のケーキなんだよ〜
だから真琴がお願いを
聞いてくれたら並んでまで
ケーキを買ってあげようと
思ってたんだけどダメだよねー
無理言ってごめんね!
やっぱ他の人に頼むわ!」
プチンッ
「舞っ!」
私の中で何か切れた