ずっと一緒に・・・
「へ、返事って、何の?」
「はぁ?お前もしかして俺からの告白忘れたのかよ?」
「告白って、あのお葬式の時の?」
「そうだよ。ほかに何がある」
「って、あれ告白だったの?」
「れっきとした告白だよ」
「え、じゃあ今まで待ってたの?私の返事……」
「だからさっきからそう言ってんじゃん」
健一の言葉に、急に今まで意識しないようにしていたことが脳内に蘇り、友美はなんだか恥ずかしくなってきた。
おそらく顔がかなり赤くなっているだろうことは想像に難くない。そんな友美の胸中を知ってか否か、健一は友美の顔を覗き込んでくる。
「で?お前の返事はどうなのよ?」
「そ、そんな急に、待って……」
「あ、待ってとかなしな。俺は十一年も待ったんだからな」
「うー……」
「ほら、早く」
「あー……もう!知らない!」
そう叫ぶと友美はその場から走って逃げた。
「あ!待て!返事を聞かせろ!」
その後を健一も追う。でももうこの時すでに、友美の気持ちが決まっていたのは言うまでもないの。
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