俺の手が届く範囲にいろ。


「う、嘘よ…!
どうせ話を合わせてるだけでしょ?」


「それに、そんな噂聞いたことないし!」


……ば、バレてるじゃん…!


女の子に言い返され、
わたしは内心、ソワソワする。


もしかして、わたし嘘下手だった…?
嘘がバレたの、わたしのせい…?!


なんて思っていると。


「……はぁー」


隣で京ちゃんが、
気だるそうにため息をついた。


「つーか、そんなのおまえらに関係なくね?」


「そ、それはっ…」 


「面倒くせーな。
じゃあ、証拠見せてやるよ」


< 205 / 354 >

この作品をシェア

pagetop