俺の手が届く範囲にいろ。
「みっちゃん!チュロス3つ追加ね!」
「はーい!」
学校祭も始まり、教室内には
かなりの人だかりができている。
ちなみに、わたしも菜々ちゃんも
店番が前半組で、厨房担当のわたしは
商品をどんどん作っていく。
「ねー実月ちゃん!聞いた?
A組のお化け屋敷かなり怖いらしいよ!」
そう言ったのは、友達の千穂(チホ)ちゃん。
同じく厨房担当である。
「っ…うそ!?そんなに!?」
言われてみれば、確かにさっきから
悲鳴のようなものが聞こえてくる。