俺の手が届く範囲にいろ。
『明日の朝も、別々で行こうぜ』
……そんなラインに
わたしは再び、バタンとベットに倒れ込む。
「……京ちゃんが、怒ってる……」
そんなことを思いながら
わたしは、イルカのぬいぐるみを
ギュッと抱きしめた。
「……そりゃ、そうだよね……」
だって、京ちゃんからしてみれば
わたしってすっごい、酷い人だ。
告白の返事もしてないのに、
わたしは航くんと付き合ってる……って
思ってるんだよね…。
「ち、違うのに……」
……わたしは、涙声でそんなことを呟いた。