俺の手が届く範囲にいろ。
「なになに~2人とも喧嘩でもしたー?
もう、若いわね~」
と、紗希さんは陽気に笑う。
「………紗希さん、わたし京ちゃんに
ちゃんと気持ちを伝えようと思って…」
「…えぇ!?ってことは…
もしかして実月ちゃん、告白するってこと!?」
「っ……は、はい…」
「きゃー!若いわね~青春ね~!」
キャッキャしながら、
わたしの背中をポンポンする紗希さんを見て
思わずふっと、笑みが溢れてしまった。