俺の手が届く範囲にいろ。


「……なんかもう、
京ちゃんのせいで体力なくなった…。
疲れたからちょっと寝るね…」


そう言って、わたしは寝返りを打つと…


京ちゃんは、わたしのお腹に腕を回して…
それっきり大人しくなった。


きっと京ちゃんも、
朝から進路の先生と話をして
疲れているんだと思う。


わ、わたし…抱き枕じゃないんだけどな…。


なんて思いつつも、
お腹に回る筋肉質な腕に
ドキドキとしていた。


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