大好きです、不良さん


「俺の女」


後ろから少年誌を片手に日向虎太が言った


俺の女…誰の女?


「…」


ゴツ男は固まった


日向虎太が言ったとたん男共は黙ってしまった


「あんた、何者?
それから、誰が誰の女よ!」


私は拓真の手の甲をつまみながら日向虎太に言った


「来い」


そう言って日向虎太は階段を上る


私も拓真と共に階段を上り中央の部屋に入った

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