君への気持ち
友達からの勧誘を受けて

私はテニスコートに足を向けた。

「入部希望者?」

「…はい。」

テニスコートに着くと男の先輩が

私に声をかけた。

「そこ座って見てっていいよ。」

そういうと近くにあるベンチを指さした。

私は言われるがままベンチに腰を下ろし

レベルが違いすぎるテニスを眺めていた。


「どうだった??」

お礼を言って帰ろうとする私に

部長らしき人が話しかけた。

「凄かったです。」

自分でもボキャブラリーがないと思ったが

それが率直な感想だった。

「ありがと笑

入部するなら新入生歓迎会が来週末だから

それまでに入ったほうがいいよ~??」

そう言ってニコッと笑った先輩に

考えておきます、と言って

心の中ではもう決まっているようなものだった。
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