作られた悪魔の子
城へ帰ると・・・
〈ミアお前たちの道具じゃない!!〉

雪の頭の中にこの言葉が残っていた。

「・・・おい。大丈夫か雪姫」

「・・・どういうことなんでしょうか」

「は?」

「あの男・・・レイとかいう男が言っていた
道具とは・・・」

「・・・オレ達も分からない。帰ってカインに
雪姫ちゃんの兄上に聞かないと分からない・・・」

「そう・・・ですよね・・・」

頭の中がぐちゃぐちゃだ。

分からない。

道具ってなに?

兄様は知ってるの?

どういうこと?

頭の中をフル回転させたが答えは

見つからないまま城へ帰宅する雪たち。

帰ると国王・・・カインが待っていた。

「雪!」

「兄様?」

「良かった。お前たちの姿は見当たらないし
森の方からは恐ろしい魔力を感じたから
心配していたんだ」

「ごめんね。カイン。ちょっと散歩してたんだ」

「そっか。まぁ無事で良かった・・・雪?」

「兄様。お話があります」

「話?」

「はい・・・」

「わかった。場所を変えよう」

雪たちは客間へ場所を変えた。

「話とはなんだ雪」

「兄様。私と姉様は姉妹ですよね」

「え・・・」

「姉様はこの国の道具何かじゃありませんよね?」

「どこでそれを・・・」

「・・・!ほんと何ですね。姉様が道具って・・・」

「雪・・・誰にそれを聞いた」

「・・・レイとかいう男に・・・」

「!!」

「兄様・・・レイって何者何ですか
姉様とどんな関係なんですか
姉様が道具ってどういうこと何ですか」

「・・・それを知るには少し長い話になる。
過去を己を受け入れる覚悟はあるか」

「あります。私は真実が知りたい・・・」

即答だった。

「わかった。話そう」
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