五月雨物語
自分達は絶対大丈夫!

って安心してた気持ちに

揺らぎがでてくる。

ほんのちょっとした心の隙間に

不安という悪魔は忍び寄る。

そして、膨らみ続ける。

出会った頃にあった情熱

相手が振り向いてくれるだけで

幸せ!と思った純粋さ

ただ助けたいと思った健気さ

それらのものが

なんでもっとこうしてくれないの?

ほんとにあたしを好きなの?

っていう、根拠もない不安に

姿を変えてゆく。

自らが作り出す、悪魔だ。

いつも

人の心を支配する好機を

手薬煉ひいて待ってる

AKUMA達に

あたしは

まんまと掴まってしまった!
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