溺甘上司と恋人契約!?~御曹司の罠にまんまとハマりました~
瀬戸くんが優しい手つきで私の髪を摘む。
「でも、だいぶ負担をかけることになるな。俺もできる限りフォローするから」
澄んだ目にまっすぐ見つめられ、心を占めていた不安が音を立てて溶けはじめた。瀬戸くんの柔らかな目線には、除菌作用みたいに負の感情を吹き飛ばす力がある。
くるくると私の髪を指に巻きつける彼の手を、両手でそっと包み込んだ。
「生吹さん。私、頑張るね」
一瞬ときが止まって、瀬戸くんが苦しげに目をつぶる。
「あー……もう無理」
「え、なに」
耳の後ろに指を差し込まれ、そのまま後頭部を引き寄せられた。瀬戸くんの硬い胸に顔が押し付けられる。
「今夜は、ゆっくり話そうと思ったのに」
低い声に耳元をくすぐられ、背中がぞくりと痺れた。瀬戸くんの長い指が私の頬をなで、唇に触れる。静かに上を向かされ、目が合う。
「光希」
甘い吐息に目眩がしそうだった。
唇が重なり、伝わってくる体温をすべて受け止める。舌や指が、お互いの熱を奪おうとするみたいに絡み合う。
瀬戸くんがニットを脱いで引き締まった上半身があらわになった。胸の高鳴りが彼に聞こえてしまいそうだ。