溺甘上司と恋人契約!?~御曹司の罠にまんまとハマりました~
「脱いだ服、洗濯するので貸してください」
といっても、スーツは洗濯機に放り込むわけにはいかないから、アイロンを当てるくらいしかできない。
インナーTシャツとワイシャツを入れて洗濯機をセットし洗面所から戻ると、彼は下だけルームウェアに着替え、バスタオルで髪をぬぐっていた。
上半身はほどよく引き締まりぜい肉が一切ついていない。
て、なに観察してるんだ、私。
あわてて目を逸らし、背を向けた。
「風邪をひいたら困るから、上もちゃんと着たほうがいいです。それで、乾くまで大人しくしてください」
「どうするかな」
急に腕を引っ張られた。体勢を崩し、私は彼の剥き出しの腕に捕まる。馴染みのある石鹸の匂いがふわっと香った。
「ちょ、ちょっと」
「とりあえず、試してみないか?」
いたずらっぽく笑いながら、瀬戸くんは顔を覗きこんでくる。大きな瞳に、私が映っているのが見える。
「試すって、なにを」
「キス」
「はっ?」
「頭で考えすぎて気持ちが追い付かないわけだろ? だったら、考える間もなく感情のほうに訴えてみようって話」
「な、なにを言って」