溺甘上司と恋人契約!?~御曹司の罠にまんまとハマりました~


吐息がこぼれた。彼は音を立て、吸いつくように私の咥内をまさぐる。からだのあちこちを撫でられ、くすぐったくてたまらない。

「やっ、ちょっと待って!」
 
胸を押すと、瀬戸くんのやたらと色っぽい顔が見えた。とろんとした目で私を見下ろし、「なに?」とつぶやく。
 
これはもう、完全にスイッチが入っちゃってる目だ。

無尽蔵に放出される色香に絡めとられないように、彼から目を逸らした。

「き、キスだけでしょ?」

「……付き合ってるんだから、その先も問題ないだろ」

「問題ある! あっ」
 
首筋に顔を埋められ、背中がしびれた。ロング丈のワンピースの裾に手を差し込まれ、反対の手で服の上から胸を触られる。私は必死に彼の手を掴んだ。

「待って! 瀬戸くんは言ったよね。生きがいがほしいって。私に、生きがいを求めてるんでしょ?」
 
あの日、屋上で言われた言葉を思い出して訴えると、彼は一瞬だけ動きを止めた。でも本当に一瞬だった。

「……そう。だからこうやって身体を動かしてれば、生きてるって感じ、するし」

「すごい屁理屈!」
 
瀬戸くんの様子はあきらかにおかしかった。疲れすぎて理性が吹っ飛んでしまったみたいだ。

「一回やってみれば、光希の気持ちもきっと追いつくよ」

「わ……」
 
私はそれじゃ嫌なんだってばー!

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