溺甘上司と恋人契約!?~御曹司の罠にまんまとハマりました~
二ヶ月に一回のデートと、週に一度、水曜の夜に彼が泊まりに来ることを楽しみに、私は仕事を頑張っていた。
章介さんは、水曜の夜に泊まって木曜の朝早くに出て行く。木曜は朝から会議があって、私の部屋から出社したほうが早いからと。
章介さんの会社は私のマンションからだと十五分もかからないのだ。
それならいっそ、私の部屋から毎日通勤すればいいのに、と提案すると、「俺が泊まると光希がいろいろ気を遣うだろ。君の負担になりたくないから。週一回で十分だよ」と優しく答えるのだった。
弟と妹の面倒を見てきた私にとって、人の世話を焼くのはライフワークみたいなものだから、気にすることはないのに、と言っても、章介さんは優しく微笑むだけ。
とにかく私のことを第一に考えてくれる大人の男の人だと思っていた。
そして、付き合い始めて八年目。
同僚が何人か寿退社をして、私もそろそろ章介さんと結婚したいなと考え始めた頃、彼の奥さんだと名乗る人から電話がかかってきた。