君に溺れた
部屋に入ると真凛が心配そうに待っていた。

「佐藤先生何て?」

「何でもないよ。」

俺は靴を脱ぎながら話を反らす。

部屋に入り上着を脱ぐと真凛が上着を受け取ってハンガーに掛けてくれる。

真凛はそのままキッチンに向かったので呼び止める。

「真凛、これ。」

「わぁー美味しそう。今、準備しますね。コーヒーでいいですか?」

「あぁ。」

俺はソファに座る。

しばらくして真凛がケーキとコーヒーを持ってきた。

美味しそうにケーキを食べる真凛を見ながら俺はさっきの佐藤の言葉を思い出した。

7年前に出会ったようだが、一体いつのタイミングだろうか?

失踪していた1年に会っているということか。

俺の知らない所で真凛が他の男と触れ合うのは耐えられない。

こんなにも独占欲が強い自分が嫌になる。

「大地さん?」

「!?ごめん。何か言った?」

「大丈夫ですか?」

「あぁ。大丈夫だよ。」

真凛が不安げな顔をしていたので、俺はケーキを口に入れる。

「ケーキうまいな。こっちも食べてみるか?」

「いいんですか?あ・・・でも2つも食べたら太っちゃうかな。」

「ははっ。心配いらないよ。今から充分カロリー消費できるから。」

「えっ?それって・・・」

真凛が恥ずかしそうにコーヒーカップを手にとる。

「真凛、こっちにおいで。」

「?」

真凛は恥ずかしそうに俺の横に座った。

「真凛、誕生日おめでとう。」

「ありがとうございます。」

俺は真凛の手首に腕時計をはめる。

「わぁー可愛いデザインですね。」

「気に入った?」

「はい!大事にしますね。」

真凛の笑顔をみて、俺も嬉しくなる。

「真凛、こっちにおいで。」

俺は自分の膝の上を指差して真凛が来るのを待つ。

真凛はゆっくりと俺の膝の上に座った。

俺は真凛にキスしながら、ブラウスの2番目と3番目のボタンを外す。

ブラを下にずらして、胸の先端の部分を指で摘まんだ。

真凛の可愛い声がキスをしながら漏れる。

真凛の口に舌を絡ませて激しいキスをしながら、右手は先端への刺激を強める。

真凛がとろんとした表情をしている。

唇を離し、真凛の口角から流れる涎を舐めとりながら、右手は真凛のショーツを捕らえていた。

「あっ!ん。あん。大地さん、ここでするんですか?」

真凛が火照った顔で聞いてきた。

俺は何も言わず、真凛をソファに寝かせ、スカートの中に顔を埋める。

真凛がやめてとばかりに俺の髪の毛をつかんで抵抗したが俺はそのまま続けた。

途中、真凛が何度か体を身震いさせた。

最後は抵抗するのをやめてソファに横たわっていたので、俺はベルトを外し、スラックスをずらした。

何度もイッているからか真凛の中はいつも以上に窮屈だった。

俺は真凛の体を起こして俺の膝の上に股がらせる。

真凛の体重でゆっくりと奥まで到達した。

真凛の胸に吸い付きながら俺は腰を動かした。

俺が腰を動かす度に真凛の中が締め付けられる。

俺は真凛のイク顔を見ながら自分も昇天した。

真凛はしばらく俺の胸に顔を埋めて動かない。

「真凛、大丈夫か?」

「・・・」

「真凛?」

「・・・シャワーも浴びてないし何度もやめてって言ったのに、ひどい。」

真凛は拗ねたように口をアヒルの口のようにしている。

それが可愛くてまた意地悪したくなった。

真凛はもうやめてとばかりにキッチンへ行ってしまう。

ミネラルウォーターを手に戻ってきた。

「どうぞ。」

「ありがとう。真凛、意地悪してごめんな。」

「・・・もういいです。」

真凛は優しく笑って俺の隣に腰をおろした。

俺は真凛のこめかみにキスする。

「真凛、今度の休みデートしよう。」

「いいんですか?」

「あぁ。行きたいところ考えておいて。」

「はい!」



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