チャット恋愛注意報!!(新)
「……私、先天性の心臓病で……それだけじゃなくて、合併症で、他の臓器も悪い部分が多いの。 だから一生…生きてる間はずっと、病院のお世話になる体なの」
「うん」
「……結婚、って言われて、凄く嬉しかった。 だって私、フジヤマのこと好きだから……ずっとずっと前から好きだったし、シュウが撮ってくれたフジヤマの写真を見て、もっともっと好きになった……。 でも、ごめんなさい……」
涙を堪えている千歳さんの声は、震えている。
声だけじゃなくて、胸の辺りに当てられた手も微かに震えていた。
「だって、迷惑かけるのわかってるもん……迷惑しかかけらんないもん……。 苦労ばっかりかけて、私は絶対にフジヤマより早くに死ぬ……。 それがわかってるのに、結婚なんて出来ないよ……」
「出来るよ」
「無理だよ……そんなの、フジヤマを苦しめるだけだもん……」
「無理じゃねぇから」
ゆっくりとサングラスを外したフジヤマが、真剣な瞳で千歳さんを見つめた。
「迷惑? 苦労? 俺を苦しめるだけ? ……なんでユキがそれを決めるんだよ。 俺がお前と一緒に居て どう思うかってのは、“俺”が決めることだろうがよ」
「で、でもっ……」
「迷惑とか苦労とかどうでもいい。 俺はユキと一緒に生きていきたいんだ。 ……千歳の、そばに居たいんだよ」