チャット恋愛注意報!!(新)


フジヤマの声を受けて、YUKIを見る。

ずっとフジヤマと千歳さんのやり取りを見ていたから、YUKIの方は全く見ていなかった。

もちろん、ユージも私と同じだ。


……だから とにかく驚いた。

だってYUKIが、本当に泣いていたから……。


でも、もっとビックリしたのは……泣いているということに、YUKI本人も気付いていなかったことだ。



「あれ……? え、俺…なんで……」



自分の顔を触り、濡れていると気付き、“それ”が涙だと知る。

本当に、自分が泣いていたことに気付いていなかったみたい。



「……ごめん、なんか……ははっ…自分でも、ビックリだ……」



全員に背中を向けながら、YUKIは小さく言った。



「……フジヤマは、いつも馬鹿なことしか言ってなかったから……ちい姉の前でもきっと、フジヤマはフジヤマなんだろうなって思ってた。 でも、素直に驚いた。 俺が考えてた以上に、フジヤマはちい姉のことを想っててくれてたんだ、って知って…本当に、嬉しくて……」



声が震えている。

……涙が、止まらないんだ……。


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