チャット恋愛注意報!!(新)


「そっか……千歳さんに伝えるために、YUKIは俺たちのことを観察してたんだ」

「うん」

「……俺たちはYUKIのこと、全然何も気付いてなかったのにね」


「……うん」



本当にそう。

私たちはYUKIのことを何もわかっていなかった。


YUKIが自分のことを話したがらなかった、っていうのもあるけど……でも、しっかりと観察していたら“何か”には気付けたかもしれない。

私はオフ会の日だけじゃなくて、二人で水族館にも行ったのに……結局は何もわかっていなかった。



「……もっとYUKIのこと知りたいね。 『女子大生のYUKI』じゃなくて、リアルのYUKIを…雪村 秀一さんを……」

「うん。 俺たちはYUKIほど観察力は鋭くない…と思うから、聞きたいことがあったらガンガン聞いていこう。 多分アイツは言うのを渋ると思うけど、それでもきっと、いつかは答えてくれると思うから」

「……うんっ」



そんなことを話しながら、二人でまた笑う。


と、その時。

ユージは『あっ』と言ったあと、ポケットから携帯を取り出した。


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