チャット恋愛注意報!!(新)
YUKI。
その名前が出た時、ユージは一瞬 動きを止めたけど、すぐにまた笑顔を見せた。
さっきまでの はしゃいでた感じとは違って、落ち着きを取り戻したような笑みだ。
「そっか、YUKIが選んだんだ。 ……なんか、YUKIの名前が出たら妙に納得しちゃったよ。 ムカつくくらいにね」
「わ、私が選んだんじゃなくて、ごめんね……?」
「ううん、全然っ。 でも俺、YUKIにも財布のこと言ってないんだけど……あの人は多分、観察力が凄いんだろうね」
「……うん。 オフ会の日、YUKIは私たちのことすっごく観察してたみたい。 それで……二人で水族館に行った時、YUKIが言ってたんだ。 『どんなに小さいことも見逃したくない』って。 みんなのことを、“伝えたい”って言ってたんだ」
私のことも、ユージのことも、フジヤマのことも……出来る限りのことを自分の目で見て“伝えたい”。 って言っていた。
伝えたい相手……それはYUKIのお姉さんの千歳さんのことだ。 と、今ならわかる。
ユージも私の言葉で千歳さんのことが頭に浮かんだらしく、小さく頷いた。