チャット恋愛注意報!!(新)
「“少しだけ”、って……YUKIは“かなり”詳しい部類だろうに。 まったく、恐ろしい人だよ」
苦笑気味に言うユージ。
……だよね。 毎日ネットを利用してるんだから、かなり詳しいに決まってる。
そんなYUKIが“少しだけ”って……その言い方、確かに恐ろしい……。
「あ、とりあえず行こっか。 二人からだいぶ離れちゃったや」
「あ、ほんとだっ。 ユージごめんね、私の歩くスピードが遅いからっ……」
「いやいや、俺って基本のんびりだから、普段からこんなもんだよ」
「……でもチャットはレス速いよね。 YUKIもフジヤマも速いから、私だけいつも置いてかれちゃうもん」
「え、ほんと? うわー……なんかごめんっ」
「あっ、でもみんなの読んでるだけでも楽しいよっ」
昨日のチャットを思い出しながら、クスッと笑う。
「昨日のも面白かったなー。 カレーの話であんなに盛り上がるとか、凄くない?」
「あぁ、あったあった。 カレー料理は何が好きか、だろ? みんな見事にバラバラだったなー」
「私は定番、カレーライス。 ユージはあれだよね、カレーパンっ」
「うん、うちの近所にあるパン屋のカレーパンが激ウマだからね」
楽しそうに笑うユージ。
……やっぱり目の前に居るのはユージなんだなぁ。 なんて、しみじみ思う。
チャットの話をリアルで言い、笑い合う。 それはその場に居た当人だからこそ出来ること。
……私の知ってるユージが、ちゃんと目の前に居るんだ。