風姫
でも!

(舞!あなたも隠れなさい!見られたらどう するの!)

「舞の姿も声もこの子には見えてないよ!だ から大丈夫!みーちゃんになにかあったらあ の方に怒られてしまうから…だからそばにいさ せて?」

私はこういわれると強く言えない。

舞の気持ちもあの方…父様の気持ちも痛いほど わかるから。

「ねえ!なんでしゃべらないの?」

確かに舞の姿も声も聞こえてないみたい。

「……」

めんどくさい…

この子は神門の血筋ではないみたいね。 だってその証拠に私の力の一部でもある舞が 見えてない。

焔は風の姿で今はいたけど父様の前やあの場 所ではちゃんと人の姿をしている。 風は誰にでも見えるけど力を使い人の姿をし ている舞は神門の血筋でも認められこの家に 招かれた本家のものにしか見えない。

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