風姫
「あなたは何者?」

「え?」

「だからあなたは誰なの?ここがどこかわ かっているの?」

「えっと…」

「部外者はさっさと出て行って。」

私は冷たく言い放つ。

「それが迷子になって…もと居た部屋に戻れな くて屋敷をさまよっていた時、君の周りが赤 くなっていて声かけちゃったんだよね。」

「そう。」

赤くなっていたか… 赤い風に見えてないってことはこの子は人間 だ。 人間なんて嫌いだ。 人間のせいであの子は…

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