風姫
「みーちゃん!もうこんな子さっさと部屋に 連れてってみんなの所に行こうよ!」

(そうだね。人間に関わると何もいいことな い。)

「君なんて部屋から出てきたの?」

「え?」

「部屋の名前!なんて部屋。」

「えっと桔梗の間って所。」

「じゃあついてきて。」

そう言って私は歩き出した。

「ねえ!君は名前なんて言うの?」

「その質問は何回目?意味ある質問もできな いの?」

「人間のくせにみーちゃんに話しかけるな!!」

さっきからこのやり取りの繰り返しだ。

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