オーロラの歌
ラジと出会って間もないけれど。
時間は関係ない。
気づけたよ。
見つけたよ。
あなたの、優しさに。
だから、こんなこと、もうやめて。
本当はしたくてやっているんじゃないんでしょう?
ラジの手に、ふわりと触れる。
私の温もりを分けてあげる。
もう二度と、闇に負けないように。
もしもまだ辛いなら、もう一度歌うよ。
ラジのためだけに。
「――ごめん、オーロラ」
ポツリ、と小さく落とされたラジの、かすれた声。
それと同時に、私の喉からラジの両手が離れていった。