オーロラの歌
「いきなり、悪かったな」
涙を拭いながら言うラジに、私は首をふるふると横に振る。
気にしないで。
一番苦しかったのは、あなたでしょう?
「俺、お前と出会えてよかった」
ラジの表情が、柔らかくなる。
私も、と伝えるように、私は微笑んだ。
すると、――シュッ、とどこからか私に向かってナイフが飛んできた。
「危ない、オーロラ!!」
シエルの叫び声はちゃんと聞こえるのに、動揺して動けない。
ナイフが、私の心臓を狙っている。
私とナイフの距離が、物凄い速さで縮まっていく。