オーロラの歌
シエルの、相変わらず綺麗な灰色の長い髪が、なびく。
私を守ってくれてありがとう、シエル。
……ていうか。
「どうしてシエルが、ここにいるの?」
私は走りながら、シエルに尋ねる。
脇道から大通りに出て、大通りを真っ直ぐ進んで、突き当たりを右に曲がる。
このルートって、合流場所の階段を目指すものだ。
なんでシエルが、ルートも私が行きたい場所も知っているの?
「ずっと付いてきていたんだ」
「ええっ!?」
ずっとって、ずっと!?
最初から!?
だから、このルートを知っているの?
全然気づかなかった。
「どうして……」
「もし、俺が旅に付いて行くと言ったら、お前はダメだと言っただろう?」
私の言葉を全て聞く前に、シエルがボソボソと言った。